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DeNA・神里和毅 レギュラー奪取へ一直線/春の一番星を探して

 

武器でもある俊足に加えて、今季は長打力でもアピールする


 ラミレス監督の言葉が衝撃度を表していた。「筒香(筒香嘉智)が打ったんじゃないかというぐらいの打球だった」。今季初実戦となる紅白戦が行われた2月11日。一番の光を放ったのは神里和毅だった。

 白組の「一番・右翼」で出場し、5回に寺田光輝からチーム1号となるソロ本塁打。「完ぺきでした。打った瞬間、行ったと思いました」と弾丸ライナーで右翼後方のネットへ突き刺した。

 さらに14日には、フリー打撃初登板だったドラフト1位・上茶谷大河から右中間へ一発。やや高めに抜けた直球を見逃さず、即戦力右腕にプロの厳しさも教え込んだ。DeNAがキャンプを張る沖縄出身の25歳。日々送られる声援も主砲・筒香らとそん色はなく、定位置確保へアピールを続けている。

 ドラフト2位で入団した昨年は開幕スタメン出場し、86試合で打率.251、5本塁打、21打点。チーム2位の15盗塁と機動力でも欠かせない存在になった。8月に死球で骨折した右足甲も回復し、オフは社会人・日本生命の先輩にあたる大島洋平中日)と自主トレに取り組んだ。

 キャンプ前には、ラミレス監督が「現時点で」と条件付きで開幕オーダーを公表。外野は左翼から筒香、桑原将志梶谷隆幸と名前が並べられ、悔しくないはずがなかった。特に「負けたくない」と意識するのが、同級生でもある桑原の存在。

 右肩手術明けの梶谷がやや出遅れているものの、気を緩めるつもりは一切ない。チーム屈指のイケメンとスター性は十二分。背番号「8」に注目してよさそうだ。

写真=小山真司
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