
チーム最長となる在籍14年目の今季。ケガで不本意な1年となった昨季の雪辱に燃える
レギュラーを勝ち取る。
3月8日の
巨人戦(京セラドーム)で右翼席にオープン戦第1号ソロをたたき込んだ。弾丸ライナーの一打に「少し打球が低かったので入るとは思わなかった」と持ち前のパワーを発揮。同戦から3戦連続で打点を挙げ、調子を上げてきた。
昨季は一塁で57試合、外野で43試合に出場したが、キャンプ中に西村監督が「一塁で勝負させる」と明言した。チームは今オフ、一塁手の新外国人・
メネセスを獲得。オープン戦では
マレーロとともに好調な打撃を披露している。プロ通算169本塁打を誇る主砲も、一塁や指名打者のレギュラーを争う立場となった。
チーム在籍14年目は野手最長。今オフに選手会長を若月に譲ったが、チームの中心なのは変わらない。それでも、キャンプ中は連日のように居残り練習を行い、休日返上でバットを振り続けた。
キャンプ最後の実戦となった3月2日の
楽天との練習試合でもバックスリーンへ特大の一発。
西村徳文監督も「レギュラーを奪おうとT(
T-岡田)も必死ですよ」とがむしゃらな姿勢に目を細めた。
2010年に22歳で本塁打王に輝いた主砲も今年で31歳。昨季はケガで離脱した影響もあり、出場97試合で打率.225、13本塁打と不本意なシーズンに。「今は体のコンディションを考えている」とここまで目立ったケガはなく、練習を重ねる。
昨季の雪辱に燃える長距離砲が、まずレギュラーの地位を固める。
写真=BBM