
今季から西武に加入した内海。一軍登板はまだ果たせていない
3、4月に不調だった
秋山翔吾、
外崎修汰が5月に入り本領発揮し始め、開幕直前に離脱したドラフト1位右腕の
松本航も戦列復帰するなど好材料が増えてきた。だが、誰もが西武での初登板を待ち望む
内海哲也の復帰にメドが立っていないことが、チームにとっても、またファンにとっても、もどかしいところだ。
3月から左浅指屈筋肉離れで離脱。4月17日
ヤクルト戦(メットライフ)、5月2日
巨人戦(ジャイアンツ)と2度、二軍戦で登板し、復帰間近と期待も高まったが、いずれも登板後に痛みが再発し、先の見通しが立っていない。自身の現状を、次のように説明する。
「横ばい、という感じです。元気に投げられる日もあれば、それが1、2日後にピッチングをすると、『あれ?』っていうぐらい痛い日もあって全然状態が上がってこない。痛みが完全に消えないんです。続けてピッチングができない以上、先発して中6日で投げられるかといったら無理。状態が少し上がって、また一気に下がるという繰り返しに自分自身、戸惑っていますよ。どうしていいか分からない。正直、ちょっと参っています」
内海らしく真摯に答えてくれたが、さすがにその表情は曇っていた。
とはいえ状態の良い日はブルペンにも入っており、その内容についても、「直球に関しては、腕もしっかり振れている」と
杉山賢人二軍投手コーチ。また、タオルを振るシャドウピッチングなど、できる限りの最大限のトレーニングにも余念はない。必ずやこの苦境を乗り越えると信じてやまない。
写真=BBM