
実質一軍1年目の今季、矢野監督の下、さまざまな経験を積んでいる守屋
投手陣の中で欠かせない1枚になりつつある。5年目の
守屋功輝が貴重な中継ぎ役としてキャリアハイを続けている。
「自分ではまだまだだと思っています。シーズンが終わったときに、力になれたと思うような1年にしたいです」
試合のいかなるシチュエーションでもマウンドに向かう万能リリーフ。「どういう場面でもポジティブに考える」と頼もしい。
開幕直後に一軍昇格した守屋は5月15日の
巨人戦(東京ドーム)でプロ初勝利をマークすると、投げるごとに首脳陣の評価を上げてきた。
昨季二軍を率いた矢野監督の下、ウエスタン・リーグ39試合に登板。ファームでの経験の積み重ねが生きる。
昨季まで一軍で投げるたびに結果が出なかった守屋は矢野監督から「上で勝負しようと思ったら内に投げられないとあかん」との教えを受けて精進した。
3年目を終えた後、右腕を下げたフォーム改造も転機だった。150キロ超の真っすぐ、スライダー、フォークが効果的に使えるようになった。
矢野監督が「投げっぷりがいい」というように内角を突けるようになったことで投球の幅も広がった。
交流戦前の6月2日
広島戦(マツダ広島)では6回二死で登板し、四番・鈴木を外角
シュートで見逃し三振とし勝利につなげたのが自信になった。
矢野チルドレンの守屋。交流戦では2試合連続で負け投手にもなった。だが「相手から嫌がられる投手にならないといけません。同じミスをしないようにしたい」と経験を重ねるごとに成長をしていく。