
後半戦の追い上げには欠かせない存在になっている青柳
開幕先発ローテーションを守り続けた。それはプロ入り後の
青柳晃洋にとって初体験のことだが、しっかりと先発ピッチャーの役割を果たしてきた。
「矢野監督の投手陣を引っ張っていってほしいというコメントも(テレビで)見ていたので、その気持ちに応えないといけないと思っています」
4年目の今シーズンは、プロ初の中5日での先発、週、カードの頭を託されてきた。指揮官からの信頼の証しに、自らの成長を見せつける必要があったのだ。4月29日の
中日戦(ナゴヤドーム)で初完封、6月12日の
ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)でキャリアハイの5勝目を挙げるなど主戦投手であることをアピールした。
もともとボールが暴れるタイプのサイドスロー。制球力で勝負できるレベルには至らないが、はまれば十分にゲームを作れるようになった。
初出場になる球宴では
西武・山川との対戦を熱望。対右打者の被打率が低い青柳は「なかでも一番すごい右打者」に腕試しを挑む。
「自分はストレートで勝負するとは言えないので、すべてを使って投げてみたい」
交流戦明けの6月29日の中日戦(ナゴヤドーム)で先発に抜てきされたのもローテーション投手としての期待の表れ。“山川斬り”が実現すれば、後半戦にも弾みがつく。前半戦を乗り切った青柳は「できるだけ長いイニングを投げてチームに貢献したい」と先発の責任を果たしていく。
写真=BBM