
2018年ドラフト4位で入団した本田仁海。故障の影響で今季は育成契約となったが、7月に支配下登録を勝ち取った
悔しさを味わった本田仁海がカムバックした。
星槎国際湘南高から2018年ドラフト4位で入団。しかし、昨年9月に右ヒジ疲労骨折の手術を受け、オフには育成契約に。ケガが癒えた今季は、7月25日時点、ファームで11試合に登板して3敗1セーブながら防御率1.61と実力を発揮。すると7月27日に支配下選手登録されることが発表された。
「正直にうれしかった。球団からリハビリに専念できるように育成選手になってその分、専念できて感謝しています。手術してリハビリして去年よりもいい状態で結果も出ていた。ヒジをケガして投げられない期間もあったが、トレーニングを見つめ直して、5月から復帰できた。今までできなかったことができたのがよかった」
直球の最速は昨季の151キロから154キロにアップし、成長して帰ってきた。
福良淳一GMは「あれだけのボールを持っている。150キロが出るのは魅力。若い先発の中に入ってきてくれたらと思う」と、7月末日での支配下選手登録の期限が迫る中、決断した。
一軍では20歳の山本、22歳の田嶋、23歳の山岡ら若い先発陣が活躍。7月27日に20歳となった右腕へも期待がかかる。
背番号『96』となって再出発した本田は、先を見据えた。「2ケタ(の背番号)となって、一軍で投げることが目標に変わった。そこを目指してやっていきたい」。
まずは今季の一軍デビューを誓った。
写真=BBM