
今年6月に左ヒジ痛から1年ぶりの復帰。2年目左腕は新たな目標を掲げて突き進む
復活を果たした
田嶋大樹はさらに高みを目指す段階に入った。今季、6月に約1年ぶりの白星を挙げた左腕は、8月19日時点で3勝4敗、防御率2.96。8月6日の
日本ハム戦(札幌ドーム)では140キロ台後半の直球で押し込み、6回4安打無失点の好投で勝利に導いた。
「いい感じで投げることができた。球が走っていた」と評価しつつも、「長いイニングは投げたい。できれば完投したい」と目標も掲げる。
昨季はルーキーながら6月までに6勝を挙げた。しかし、左ヒジ痛で離脱してからシーズン中の復帰はかなわなかった。
長いリハビリを経て今年1月から投球を再開。「試合で投げて、野球ができるありがたさ、楽しさが分かった。(リハビリを)終わってみて感じるのは、後退はしていない、一歩でも前進している」と新たな心境で今季途中から先発ローテに合流した。
直球は最速150キロを超え、9試合の先発のうち、4試合で100球以上を投げた。高い潜在能力は7月23日の日本ハム戦(ほっと神戸)で侍ジャパンの稲葉監督が視察に訪れるほど。「僕のやることは目の前の試合。残りの試合を投げてその後に評価してもらいたい」と集中するが、来年の東京五輪への代表入りへ意欲は十分だ。
今季、投げた最長イニングは6回。「シーズンとしては自分の投球に満足せず、勝利に少しでも貢献したい」。2年目左腕のさらなる好投で逆転Aクラス入りへ突き進む。
写真=BBM