
2020年、井口監督はリーグ優勝しか見ていない
3年契約最終年となる2020年シーズン。
井口資仁監督は、球団では1974年以来となる「勝率1位でのリーグ優勝」を目標に掲げた。
楽天からFAで
美馬学を獲得。開幕投手候補に挙げるなど先発陣の柱として期待する。19年に8勝を挙げた
種市篤暉、5勝の
岩下大輝、新人の
小島和哉が3勝と若手が軒並み結果を残した。通算51勝の実力派右腕が加入し、厚みが増した先発陣について指揮官は「就任当時は先発の名前がなかなか出てこなかったが、いろいろと出てくるようになった。19年のルーキーも含め20年の先発を考えると数多くいる」。ベテランの
石川歩や
佐々木千隼、左腕では
土肥星也、
中村稔弥も開幕ローテ候補だ。
元
広島でNPB通算92ホールドの
ジャクソン、前楽天の
ハーマンも獲得。19年は7、8回に逆転されるなど終盤の勝ちパターンが課題だったが、その穴を埋められそうだ。
野手陣では
ソフトバンクからFAで獲得した
福田秀平を二番で起用するプランを温める。「(荻野)貴司とうまく絡ませることができれば。2人の足でかき回す打線になればその後のクリーンアップにつながる」と力説。19年チームトップ28盗塁の一番・荻野との快足コンビで得点機を演出し、三番・
中村奨吾から
井上晴哉、
レアードの大砲コンビで走者をかえす得点パターンを描く。
「2019年は4位でしたけど、チームは確実に力をつけている。2020年はCS争いではなく、最後まで優勝争いをする。3年目で結果が求められる」と井口監督。大規模補強と若手の台頭。悲願成就への機運は高まっている。
写真=BBM