
今やチームの顔にまで成長した梅野。今度は守備の要、チームリーダーとして歓喜の瞬間へとまい進する覚悟だ
選手会長に就いて3年目のシーズンを迎えるのが、
梅野隆太郎だ。名実ともにすっかりチームの顔になった。
「自分のやるべきことはチームを優勝に導くこと。気持ちを強くもって引っ張っていきたい」
年俸も倍増の1億円で更改した。
阪神の捕手で大台に乗ったのは、矢野、城島以来、生え抜きでは初のことだ。
チームは2005年以来リーグ優勝から離れている。伝統球団でありながら、日本一は吉田阪神だった1985年1度だけの状況が続く。
チームリーダーだった鳥谷退団によって、まとめ役として期待される梅野にかかるウエートは必然的に大きくなる。
「自分にもプレッシャーをかけていきたい。またそれを乗り越えていかないといけない」
史上69人目のサイクル安打、プロ野球新記録のシーズン123補殺など、2019年の成長がリーダーの自覚につながっている。
ここ数年の課題だった正捕手が固まったことで、さらにセンターラインの強化に拍車がかかるシーズンを迎える。
第17代選手会長の梅野は「ベテラン、中堅、若手が1つになって戦っていきたい」と熱く語る。
ガンケル、サンダーズ、
スアレスら新外国人投手が加入し、野手では
ボーア、
サンズと円滑にコミュニケーションをとりながら「ONE TEAM」を目指し、15年ぶりの優勝にまい進する。