
キャンプを順調に過ごしている松坂
明るい表情が順調な仕上がりぶりを物語っている。14年ぶりに古巣復帰した
松坂大輔は連日のようにブルペンで腕を振る。102球を投げた2月13日に続き、14日も42球を投げた。「連投はしばらくやっていなかった。(前回がいつかは)覚えていないですね。肩の状態があるので、以前は続けて投げたいと思っていてもできない状態だった。今はストレスなく投げられている」。それほどまでに手術歴のある右肩の状態がすこぶるいい。
練習の合間をぬっては数多くの取材やサイン会などのファンサービスと“松坂フィーバー”が再来した。人気面だけでなく、先発ローテーションの一角としても期待が大きい。
辻発彦監督は「体にどこも心配するところがなく、十分戦力になると思って選んだ」とA班(一軍)に抜擢した理由を明かした。若手の育成にも一役買う。ブルペンで他投手の球を真剣に見つめる場面も。松坂は「積極的に教えるタイプではないけど、聞かれればいくらでも話すよというスタンスなので」と助言も惜しまない。
かつての盟友だった
西口文也投手コーチは「思ったより投げられている。若いときと今では体の使い方も違う。バランスを気にして投げている」とブルペン投球に合格点を与えた。19日にはフリー打撃に登板。
源田壮亮、
外崎修汰、
川越誠司、
愛斗に55球を投げ、ヒット性の当たりは愛斗に許した2本のみ。「純粋に楽しかったです」と笑顔を見せ、さらに「打者に打ってもらって自分のボールの判断もできる。いいペースで来ているので、やらなければいけないことを消化していきたい」と前を向いた。平成の怪物が古巣で復活を目指す。
写真=BBM