
右の長距離砲として期待を寄せられる新助っ人のロドリゲス
背番号42の働き次第で打線は大きく変わる。今季からチームに加わったロドリゲス。マイナー通算174本塁打の長打力を誇る一方、パドレス3Aでプレーした昨季は打率3割超と確実性もあり、
福良淳一GMは「(打撃の)柔軟さもある」と評価して獲得に至った右の大砲候補だ。
今春キャンプは一軍で汗を流し、11日の紅白戦で実戦デビュー。2打数無安打に終わったが、第1打席では左翼ポール際へ特大のファウルも放ってパワーの片りんも見せた。「中に入ってくれたらよかったけどね。最初のゲームだし投手の球を見られたことや感覚を確かめられたよ」。
結局、同打席は三振に倒れるも、
西村徳文監督は「大事なのは打席に立ってボールを見ること。結果は気にしていない」と話し、球場のどよめかせるほどのパワーに期待を寄せる。ただ、背番号42に起用のメドが立てば、“うれしい悩み”も。同じく新助っ人の
ジョーンズに、昨季途中に加入したモヤの野手に加え、投手では
ディクソン、
アルバース、新助っ人・
ヒギンスと、計6選手による4つの外国人枠の争いも生まれる。当初は投手、野手2人ずつの考えだった指揮官も「野手3人になった場合も考えておかないと」と話すなど、起用法も大きなポイントとなるだろう。
そんなロドリゲスを首脳陣は一塁かDHでの起用を想定するも、実戦では志願して三塁の守りに就くなど、出場機会も虎視眈々とうかがう新助っ人。同ポジションは
中川圭太、
宗佑磨らと競う形となり、一塁にもモヤ、T-岡田が控える。いずれにせよ、ロドリゲスが期待どおりの活躍を見せれば、打線の厚みが増すのは間違いない。2月23日の
ソフトバンク戦(SOKKEN)を皮切りに対外試合がスタート。背番号42のバットが今季の打線のカギを握りそうだ。
写真=BBM