
11日の練習試合にも出場していた石川昂だったが……
聞こえてくるのは称賛の声ばかりだ。ドラフト1位ルーキー・
石川昂弥が放つ打球の軌道は、「未来の四番」と期待を抱かせる。キャンプは慎重を期して二軍スタートとなったが、石川昂にとって、二軍は狭過ぎるようにさえ思えた。
にわかに一軍昇格の可能性が浮上した。2月17日の
DeNA二軍との練習試合の結果次第では、19日に行われる
巨人との練習試合に出場の可能性があるというもの。しかし、高まり続ける周囲の期待に反するように、17日朝、左肩腱板炎と診断された。前日に違和感を訴えていたようで、もちろんこの日の練習試合は欠場した。キャンプが始まって約2週間、疲れも出てくる時期だ。
仁村徹二軍監督が一軍昇格へ推薦する可能性を示唆していただけに、本人も張り切ってしまった部分があっただろう。
黄金ルーキーは元気いっぱいをアピールするが、疲労の色が見え始めているのも事実。今の状態で昇格すれば、さらに大きな故障や、フォームを崩すことにつながってしまう可能性もある。このアクシデントは「まだ早い」という“天のお告げ”なのかもしれない。
だがファンだけでなく、首脳陣も石川昂の台頭を一軍で待ち望んでいる。キャンプ中の一軍昇格は難しい状況となってしまったが、注がれる期待は変わらない。
写真=BBM