
フットワークの軽い三塁守備にも定評があるビヤヌエバ
1月31日に行われた入団会見でとっておきの「つかみ」を用意していた。あいさつは日本語で「ビヤと呼んでください」。来日2年目らしく、新天地での飛躍を笑顔で誓う決意表明だった。昨季は
巨人で73試合出場、打率.223、8本塁打、24打点にとどまった。「日本でプレーするチャンスをいただいたので頑張りたい」。メジャー通算24本塁打の大砲が日本でのリベンジの機会をくれた
日本ハムのために、覚醒して恩返しを誓う。
日本ハムにとってもウイークポイントを埋めるピースとなる。昨季は
ブランドン・レアードが抜けた三塁手を固定できなかった。三塁守備に定評のあるビヤヌエバは、春季キャンプ初日から軽快な動きを披露。柔らかいハンドリングと機敏な動きに、思わず球団関係者もうなった。
ロッテでも活躍中のレアードは守備に安定感があったから来日1年目の2015年は序盤に打撃が低迷しても
栗山英樹監督は我慢して起用し続けて能力発揮に導いた。ビヤヌエバも同じように本来の力を出せる素養はあり、昨季の苦い経験も大きな成長の糧となる。二軍調整となっても腐らずに練習する姿勢もプラス要素。長打力不足の解消と強打の三塁手というチームの課題を解決する存在として期待が高まっている。
「日本一奪回に貢献できるように精いっぱい努力します」。同僚からはすでに「ビヤ」と呼ばれている助っ人が、新天地での本領発揮に闘志を燃やす。
写真=BBM