40歳を迎えようとしていても火の玉ストレートは健在。今季もクローザーを務める
いよいよチーム全体が戦闘態勢を整えていく中、守護神のポジションは固まっている。早々とストッパーに指名されているのが、ベテランの
藤川球児だ。
「シーズンが始まったときに素晴らしいものを見せることができるように、自分ができることをしっかりとやっていきたい」
昨季チーム事情で「抑え役」に回ったのは7月だった。今季は開幕が大幅にズレ込んで、昨年同様、夏場に差し掛かったタイミングで抑えとしてスタートを切る。
「今年も自分に勝とうと思うなら、昨年以上のものがないといけないと思っている」
歴代1位の通算407セーブを挙げた元
中日・
岩瀬仁紀氏も、春季キャンプで藤川の投球をみてストレートで勝負できる強みを認めていた。
今年7月21日で40歳を迎える藤川。14年シーズンに同じ40歳で20セーブを記録した岩瀬からの太鼓判だけに、不惑のストッパーにとっても励みになった。
6月19日の開幕が決まるも。本番から逆算しての調整も問題はない。矢野監督からも「オレの中では(藤川と)決めいる」と早々と指名され、信頼は厚い。
個人的にもターゲットになる数字もある。日米通算250セーブまで「残り7」を迫っており、昨季56試合に登板したことを考慮すれば、十分射程圏内といえる。
2005年以来15年ぶりのリーグ優勝に、守護神の成否はポイントになる。火の玉ストレート健在をアピールすることで、開幕からチームを勢いづけたい。
写真=阪神球団提供