
6月26日のロッテ戦(ZOZOマリン)で左ワキ腹を痛めて緊急鋼板した山岡泰輔。早期復帰が待たれる
手痛い離脱となってしまった。開幕投手を務めたエース・山岡泰輔が、今季2度目の登板となった6月26日のロッテ戦(ZOZOマリン)で緊急降板。初回、3球を投じたところで、首をかしげた。
先頭の荻野を1球で中飛に打ち取り、一死を奪ったが、二番・角中に2球目を投じた際に、三塁側のベンチに向かって首を横に振って降板を訴えた。
試合前には「(連敗中で)重たい雰囲気になってきているので、なんとか流れを変えるピッチングがしたい」と語っていたが、思わぬ降板になった。
翌27日の同戦前に場選手登録を抹消され、背番号19の姿はグラウンドになかった。開幕投手の緊急離脱……。勢いを失ったチームは、ロッテを相手に同一カード6連敗を喫した。球団の発表では、左ワキ腹に違和感を覚えたため、大事を取って交代。首脳陣は軽症を祈ったが、翌日に千葉県浦安市内の病院でMRI検査を受けて「左内腹斜筋の筋損傷」と診断された。
西村徳文監督は「今すぐには無理でしょう。焦ったりしないようにと伝えました」と話すように、長期離脱の可能性も出てきている。
代役に指名されたのは、山岡を兄貴と慕う
榊原翼だった。
7月3日の
西武戦(メットライフドーム)で今季初登板となる先発マウンドへ。白星こそはマークできなかったが、5回5安打1失点と粘投し、10日の
日本ハム戦(京セラドーム大阪)では、普段は山岡が使用している登場曲、AAAの『虹』を選択して6回途中3失点と奮闘した。
「山岡さんからも『がんばれよ』と言ってもらいました」
後輩からも愛されるエースの離脱──。昨季は13勝をマークして、勝率第一位のタイトルも獲得した右腕だけに、早期の復帰が待たれる。
写真=BBM