
7月は月間打率.219と苦しんだが、8月に入り調子を上げてきた
予言的中の一打だった。「いい打者は誰でも経験するもの。スランプを克服して、よりいい打者になる。今日の試合のMVPになると感じている」。7月26日の
広島戦(横浜)。
ラミレス監督の言葉はソトへ向けられた。試合前の時点で25打席連続無安打。三振は10を数え、信じられないような沈黙だった。「1本出れば、いい方向に行く」と信頼は不変。「六番・二塁」で先発出場した2回だった。無死二、三塁のチャンスで奮起。1ボールから相手先発・
遠藤淳志のチェンジアップを中前へはじき返した。26打席ぶりとなる「H」ランプ。先制の2点適時打に「自分のスイングを心がけた。うれしい」と素直に喜んだ。
来日3年目。昨季まで2年連続で本塁打王と実績を積み上げてきた。注目は夏場の量産ぶりで、41本塁打だった一昨年は8、9月で21本(11、10本)。昨年も16本(6、10本)と43本塁打まで数字を伸ばし、最終的に打点王のタイトルも手にした。「チームの勝利に貢献することが一番。優勝するために頑張りたい」と忠誠心は日本人選手顔負け。今季もここまで8本塁打を放ち、ここ一番でさすがの集中力を発揮している。
3月に右手首を痛めたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が延期。患部の回復とともに「試合がないのは難しいけど、いつ開幕してもいいように準備をしたい」と自主練習期間も精力的に汗を流した。7月5日の
ヤクルト戦(神宮)で先制の4号満塁アーチ。11日の
阪神戦(甲子園)では守護神・
藤川球児から決勝の5号2ランを運んだ。セ・リーグでは
巨人・
王貞治を除けば、ヤクルト・
バレンティンの3年連続キングが最長。楽しみな季節がやってきた。
写真=佐藤博之