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日本ハム・秋吉 亮 ベテラン守護神が復活を期す/今年こそフル回転!

 

配球面を見直し混沌とするクローザー争いを勝ち抜く


「若い者に負けたくない」。3月に32歳となる秋吉亮は強い口調で言った。昨季は苦難の1年だった。ヤクルトから移籍2年目も守護神を任されたが、痛打を浴びる場面が目立ち、シーズン途中で配置転換となった。「やはり配球ですかね。張られていたというのもありますし、狙われている球が多かった気がしました。決めにいった球を打たれることが多かった」。パ・リーグ他球団の対応力に足元をすくわれた。

 昨季終盤には、宮西尚生が代役守護神を務めた。秋吉は申し訳なさを感じていた。「ミヤさん(宮西)はホールドの数が世界記録。そこを1つでも増やさないといけないのに抑えをやっているのはおかしいし、自分がしっかりしないといけない」。チームも下位に低迷した。クローザーが担う役割の大きさも、あらためて痛感した。

 契約更改では年俸1億円から減額制限を超える5000万円減の年俸5000万円プラス出来高でサインした。今季の活躍次第で、減額分は取り戻せる可能性もある契約だ。巻き返しへ配球面の見直しは必須。「外の真っすぐ、スライダーの出し入れだけじゃダメ。内角をしっかり使ったり、足元をずらしたり、あとは落ちる球」。できる限りの対策を練って、イメージを体現できる体作りをオフに整える。

 二軍本拠地の千葉・鎌ケ谷を拠点に走り込みなどで戦う体のベースをつくり、春季キャンプが始まる前に一軍キャンプ地の沖縄・名護でブルペン入りも想定している。混沌とするクローザー争いへ向けて「新しい子(伊藤大海)だったり(候補は)いろいろいると思うんですけど、そこは自分がしっかりやっていきたい」。今季こそフル回転する。
写真=BBM
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