
四番打者として大山がタイトルを獲得するようだとチームの優勝は必然となるはずだ
2019年以来、2年ぶりの開幕スタメンが濃厚な
大山悠輔にとってはスタートが肝心だろう。
ヤクルトから、
広島と続くビジター球場で勢いをつけたい。
「チーム勝利のためになるのは打点だと思ってます。打点を取れるだけ取りたい。その数にこだわっていきたいです」
プロ5年目。区切りのシーズンにキャプテンに就いた。チーム新旧交代の端境期にあって、キャンプからの大山の立ち居振る舞いは貫録さえも感じさせるものだ。
それはまた打席からも伝わってくる。3月6日の
ソフトバンク戦(PayPayドーム)では
高橋礼からレフトスタンド席に今年の実戦1号本塁打を放った。
大山が堂々と言い切っているように、今シーズンはチームの優勝とともに、自身初のタイトル獲りにもチャレンジすることを明言している。昨季終盤まで本塁打と打点でタイトルを争ったのも自信になった。
昨シーズンの85打点はリーグ3位。勝利打点15はトップでチャンスに強い打者を証明した。本塁打も
巨人岡本に3本及ばず惜しいところでタイトルを逃していた。
キャンプ中に背中の張りを訴えてペースダウンしたが、オープン戦ではこの出遅れを取り戻した。ここまで順調な調整を続けてきており、本番までさらに調子を加速させる。
本塁打と打点の両タイトルを狙える打者として成長を見せつけたい。「まだまだ足りない部分もあるし満足していません」。四番・大山が果敢に狙いにいく。