
今季に懸ける気持ちが現在の打撃好調へとつながっている糸原
チームが開幕から好スタートを切った裏には
糸原健斗の働きが大きかった。
ヤクルト、
広島と続いた6戦で2度の猛打賞をマークするなど打ちまくった。
糸原は打撃について「(三番の)マルテがしっかり球数をかせいでくれているので、僕が積極的に打っていける」と自己分析している。
糸原のつなぐ意識は三番・マルテにも伝わった。助っ人の粘り強いボールの見極めで相手投手を苦しめ、二番打者から打線がつながりをみせたのだ。
ヤクルトとの開幕カードは13打数6安打、打率.462。1年前、
巨人に3タテを食らわされたチームは最高のスタートを切ることができた。
昨季は63試合出場にとどまって、2018年開幕から続いていた連続出場も止まった。新旧交代したチームにあってレギュラーとして存在感を示す必要があった。
その後、
中日、巨人と続いたカードでも安打を続けた。シーズン前から「死に物狂いでプレーしたい」といったように打撃でチームをけん引する。
「打率3割」「出塁率4割」のクリアを目標に掲げる。「相手にいやがられるバッティングをすることが僕の仕事だから」と役割に徹する。
キャリアハイの成績を残してチームの優勝を狙う。フルシーズン働くために故障しにくい体づくりをしてきた。このまま勝負強さを発揮すれば2つの夢はグンと近づく。
写真=BBM