
先発から中継ぎに転向した2年目左腕は、ブルペンに欠かせぬ存在になっている
昨年のドラフト1位左腕が、ゲーム中盤の支配者となっている。2年目を迎えた
河野竜生は、もはやブルペンに欠かせない存在だ。今季も開幕ローテーション入りしたが、
バーヘイゲンや
アーリンがチームに合流した4月中旬から中継ぎに回った。最初こそ先発への未練、中継ぎの難しさを感じたこともあったが「任されたところで、しっかり結果を残していこう」と、目覚ましい活躍を続けている。
4月16日
楽天戦(東京ドーム)で中継ぎデビューをしてから6月12日
DeNA戦(札幌ドーム)までの18試合連続で自責点はゼロ。4月23日
オリックス戦(札幌ドーム)で3失点したが、失策絡みで自責点は付かなかった。
栗山英樹監督が「もともと、そこ(リリーフ)の資質はあるんだろうなと思っていた」と話すように、ある程度のペース配分を意識する先発とは違って「1球目から全力でいく」という意識で投げ続ける河野は中継ぎ転向後、21回2/3を投げて23奪三振(6月12日現在)をマークしている。
力強いストレートを軸にスライダーやカーブで三振を奪える投球ができるのが魅力。そこに持ち前の負けん気の強さもいいアクセントとなり、試合の流れを左右する難局でも爆発的な能力が発揮できるようになった。回またぎも平然とこなし、ピンチの場面でもきっちりと火消しを完了する、今や
日本ハム投手陣の“ジョーカー”に成長した。このまま突っ走ることができれば、2年目で初めてとなるオールスターゲーム出場も夢ではない。
写真=BBM