
38歳になってもまだまだ元気いっぱいの松田。球宴というお祭りには欠かせない
初選出された2011年から、パ・リーグ三塁手部門でファン投票トップを逃したのは2度。15年に
西武・
中村剛也、19年は
ロッテ・
レアードにその座を譲った。トップ奪還を狙う
松田宣浩だが、6月15日の中間発表では今年も同学年の西武・中村を追う展開が続くも、16日に逆転。最終中間発表でもわずかに上回っているが、結果はどうなるか。
プロ16年目を迎えた今季、大記録を打ち立てた。三塁手として1775試合出場を果たし、
有藤通世(ロッテ)の1774試合を抜いてパ・リーグ新記録を樹立。最多である
長嶋茂雄(
巨人)の2172試合まではまだ遠いが、歴代4位につけた。
「今でも体が元気にプレーできていますし、たくさんの人に支えられてここまで積み重ねることができました。感謝の気持ちを持ちながら、これからも元気にプレーし続け、たくさんの人に元気を与えられるプレーをできればと思います」
試合が成立し、無観客のスタンドに向けて記念ボードを掲げた松田。
工藤公康監督も「無事是名馬でやってきた証し」と祝福した上で「ヒット打ってればカッコよかったんだけどね」と苦笑いした。5回二死の打席で遊飛。凡フライで試合成立とあって、少々格好をつけ損ねた。
「もうちょっと頑張れよと、打てよというところですか。(打率)2割5分切っても明るいところはいいんですけど。これから1試合でも多く伸ばして、誰も破れないくらい、いってほしいと思いますが」と指揮官は笑顔でハッパをかけた。失策数もシーズン折り返しを前に昨季を上回る形に。攻守にキレを出し、ホットコーナーを熱くしたい。
写真=湯浅芳昭