
日本を代表する捕手に成長し攻守で阪神を支える梅野。何としても優勝を、の気持ちも強い
首位争いを支える
梅野隆太郎の評価が年々高まっている。
広島・
會澤翼の辞退によって、東京五輪の代表メンバーにも選出された。
稲葉篤紀監督が「守備面の安定感とともに打撃、走塁でも期待している」と説明したように攻守で阪神をけん引している。
「まだ優勝の経験がないので、そこに向かって突き進んでいきたいと思います。この節目に優勝したいです」
5月にはFA権を取得し、6月17日には30歳になった。自ら「節目」といったように、プロ8年目のケジメをつける。
もともと「打てる捕手」として定評があった。5月は5割超えの得点圏打率を維持し続けるなど勝負強さを発揮した。
6月の月間打率は.219と低調だったが、7月に入ってからは上昇し、攻守に頼もしい存在になっている。
捕手としてワンバウンド捕球の堅実さ、インサイドワークのレベルアップは、先発ピッチャーのイニング数にも好影響を及ぼしているのは確実だ。
「自分たちの野球のスタイルを崩さないゲームをしていきたい。守り勝つ野球は大事だと思っていますので」
7月6日
ヤクルト戦(神宮)から打順も今季初の「六番」に繰り上がった。そして
青柳晃洋の8勝目をアシストした。
梅野の貢献度は数字以上だ。日本を代表するキャッチャーに育った証しとして、チームを16年ぶり優勝にリードするつもりだ。
写真=BBM