
前半戦の勢いのある投球を取り戻せれば、優勝争いでも大きな戦力となるはずだ
貴重な右のリリーフが帰ってくる。後半戦スタートから戦列復帰してくる可能性が高いのは故障明けの
小林慶祐だ。
「もうケガをする前ぐらいの感じで動けている。まずは実戦で結果を出さないといけないと思っています」
小林がアクシデントに見舞われたのは、交流戦4試合目の登板になった6月5日の
ソフトバンク戦(甲子園)だった。
7回、栗原との対戦時に、一塁側に転がったゴロ処理に動いた。そのときに左足首をひねって倒れ込んだ。翌6日に登録抹消となってリハビリを強いられた。
オリックスから移籍2シーズン目になった今季は開幕から4月28日の
中日戦(バンテリン)まで9戦連続無失点と好調を維持した時期もあった。
小林が投じた150キロ超のストレートは福原投手コーチが「ボールに力がある」と長身から角度がついて威力十分だった。
落差のある制球のついたフォークにも自信を持っているため、どのカウントでも投げ込んでは相手打線を手こずらせた。
7月13日のウエスタン・リーグ対
広島戦(鳴尾浜)でリリーフ登板し、いい感触を確認したことで一軍に合流してきた。
「どんな形であれ、どんな場面であれ、全力でプレーしてチームに貢献したいです」
チームは小林が離脱後、勝ちパターンの逃げ切りに苦心してきた。後半戦、小林の投球が完全復調し、リリーフ陣の整備につながれば優勝争いに加速がつくだろう。