
後半戦に入り、復調してきた森脇
東京五輪開催による中断期間が明け、後半戦に突入した。8月31日現在、
西武は借金10の5位に沈む。残りゲームが少なくなる中、何としてでも巻き返しを図りたいところだがカギとなるのは投手陣の安定だろう。チーム防御率はリーグ最下位の3.98。その内訳を見ると先発陣の防御率は4.00と同4位だが、中継ぎ陣のそれがダントツ最下位の4.55と課題は明確だ。
そんな中、期待したいのが
森脇亮介だ。今季はキャンプ中に右肩の違和感を訴え戦線離脱。5月3日に復帰を遂げたが、状態は上がらず7月3日に再びファーム行きを命ぜられていた。しかし、中断期間を有意義に過ごし、リーグ戦が再開した8月13日から一軍登録されると、5試合連続無失点。直球、変化球とも明らかに球威、キレが戻り、空振りを奪えるようになった。
8月15日の
楽天戦(メットライフ)では
渡邉勇太朗が、同19日の
ロッテ戦(ZOZOマリン)では
本田圭佑が先発し、それぞれ5回まで好投した後の6回を託された。特にロッテ戦では3点リードと、このまま1点も与えずに7回
増田達至、8回
ギャレット、9回
平良海馬につなげたいところでの貴重なスイッチ。その要所を1三振、三者凡退で締めた投球内容は今後、勝利パターン投手の状態によっては、その一角を担うに値する充実ぶりだった。
現在、打線は低調だが奪ったリードを、最後まで死守できるか。その一端を託される森脇の安定こそが、今後のチームの勝敗を大きく左右していく。
写真=BBM