
前半戦は大物ルーキーの片りんを見せたが、後半は相手チームの対策に苦しめられた。来季は進化をみせたいところだ
2年目シーズンに向けてサトテルこと、
佐藤輝明が秋季練習で打撃指導を受けた。「振る怖さはもっているが、振らない怖さがない」と三振数の減少を求めたのは矢野監督だった。
球団新人記録を更新する24本塁打をマークした一方で、173三振もダントツのリーグ最多だった。開幕当初は周囲も本塁打か三振でいいという風潮だったが、シーズンが進むにつれそのムードは変わっていった。
「良いときも悪いときもあった濃い1年間でした。前半はある程度チームに貢献できたと思っているので50点ぐらいですかね」
前半戦では本塁打を量産したが、一方で三振数も同時に増えていった。7月4日の
広島戦(マツダ広島)では1試合5三振(見逃し1、空振り4)の屈辱を喫したこともあった。
対戦相手はインコース中心の速球に、フォーク、チェンジアップを交えながら、ストライクゾーンで勝負されることが少なくなっていき、そこにはまっていった。
球団新記録になったのは、10月17日の広島戦(甲子園)で栗林のフォークに空振りした167個目の三振だ。14年にゴメスが作った166三振を塗り替える。
佐藤輝は「三振は自分の技術不足」と言う。終盤に左ヒザを痛めていたことが判明したが、秋季練習では配球、フォーム分析に取り組んだ。
山あり谷ありのシーズンを終えた新人は「攻められるところは分かっています。どうアプローチしていくかをこの冬考えたい」と来シーズンを見据える。