大瀬良が「1000投球回」までマジック「7」だ。これまで360人の投手が達成してきた記録。長年一軍で活躍してきた一つの勲章となる。今季まで3年連続で開幕投手を務めた。来季も大役を任されることになれば、開幕戦で大台に到達する可能性が高い。
今季は前半戦こそわずか3勝にとどまり苦戦を強いられたが、後半戦でエースとしての意地をみせ、2年ぶりの2ケタ勝利となる10勝をつかみ取った。シーズンでは146回2/3を投げ、これまた2年ぶり5度目となる規定投球回到達を果たした。
プロ入り1年目から一軍の主力としてマウンドに立ち続けてきた。今季中には国内FA権を取得。移籍を含め熟考した上で、カープ残留を決断した。2013年秋のドラフト会議では3球団競合の末に
広島が引き当て、「そこからたくさんのご縁に恵まれて、今までやってこられた。そういうご縁に背を向けることはできないかなと」。
日米通算で3000回以上投げた
黒田博樹、同通算で2000回をすでに超えている
前田健太からは技術のみならず、エースとしての立ち居振る舞いを学んだ。「カープで学んだことはカープでつないでいくという思いが強かった。見てきた背中は大きくて、遠いところにはあるんですけど、考え方とかはたくさん学んできた。今度は自分が新しい強いカープを作っていければ」と意気込む。
大瀬良にとって、「1000投球回」は通過点に過ぎない。今後も1回1回丁寧に、イニングを積み重ねていく。
写真=BBM