
一軍での活躍が期待される
まさに「一発回答」と呼べるような内容だった。3月9日、
ヤクルトとのオープン戦(静岡)。2対1で迎えた8回、
藤平尚真が素晴らしい投球を見せた。まずは先頭の
赤羽由紘をスライダーで空振り三振。続く
丸山和郁は138キロのフォークで空振り三振。
山崎晃大朗は右飛に打ち取って1回をピシャリと抑えた。
前日に一軍に合流したばかり。最速149キロの直球を軸に、開幕一軍に向けてアピールに成功した。「結果が求められると思ったので1イニングの中で三振が取れることをアピールしたかった。2つ取れたのはよかった」と手応えを口にした。
2017年ドラフト1位で入団。しかし右腕は、昨季は二軍でも防御率7点台と結果を残せず。プロ5年目で初めて一軍のマウンドに立てなかった。
オフには背番号が「19」から「46」に変更された。巻き返しに向け、余計な動きを可能な限り減らしたフォームへとマイナーチェンジ。さらに投球のテンポも速めようと、ロジンを触る回数も少なくした。
3月21日の
巨人とのオープン戦(東京ドーム)では1点リードの8回に登板し、1回1安打1失点。9回に勝ち越して勝利投手となった。オープン戦は計4試合に登板し4回を投げ、与四死球はゼロ。これまで課題だった制球力も向上してきた。
早川が昨季は新人ながら9勝をマーク。同学年の左腕にも刺激を受けている。「(早川は)同級生で負けたくない気持ちもありますし、一緒に頑張って優勝できるようにやっていきたい」と右腕。一軍スタートとなった今季こそチームの勝利に貢献する。
写真=BBM