
チームは上昇気流となり始めたが、主軸打者を担っているマルテがいまだに戦線離脱中。早い段階で前線に戻りたいところだ
開幕から出遅れたチームにとって
ジェフリー・マルテの戦線離脱は大きな誤算だった。来日4年目の助っ人は4月3日に右脚のコンディション不良のため一軍登録を抹消されたままだ。
リハビリを続ける本人に代わって、
平田勝男二軍監督は「テーピングをぐるぐる巻きにしても試合に出たいと言っているが、慎重にというか、ちょっと時間がかかると思う」と長期離脱を示唆した。
1年目シーズンから毎年のようにふくらはぎ部分など故障していたことで、どこかの時期で何らかの不調が生じることは予想ができた。しかし、今年の開幕直後だったのはタイミングが早過ぎた。
開幕からわずか7試合だけで一軍から姿を消した。なかなか結果も出なかったが、4月1日の
巨人戦(東京ドーム)の5回守備から退き、そのまま登録抹消の措置がとられた。
昨季は128試合出場で、自己最多22本塁打、
大山悠輔と並ぶチームトップの71打点の成績を残していたが、チームが優勝を逃したシーズン終盤の9、10月は調子を落としてしまった。
1年前の開幕ダッシュをけん引した
サンズが退団し、今シーズンも「三番・一塁」だったマルテの存在は注目された。
矢野燿大監督も「100打点」の期待を寄せたが、裏切られた形だ。
春季キャンプ合流前は「1年間ケガなく過ごせる体づくりをしている」と自主トレーニングの状況を報告してきたマルテだがいきなりの戦線離脱となった。助っ人のカムバックが待たれるところだ。
写真=BBM