
ホールドもリーグトップを走り、防御率1点台と今では阪神に欠かせない存在となった湯浅
球速で勝負ができる
湯浅京己は後半戦のキーマンの1人だ。自己最速156キロ。真っ向から投げ下ろす角度のついた直球は調子を計るバロメーターと言える。
「任された場面で役割を果たしてこれましたし、それを積み重ねてきた結果だと思います」
プロ4年目に頭角を表した右腕。オールスターまではセットアッパーとして37試合に登板し、防御率1.80(1勝3敗)、リーグトップとなる27ホールドを挙げる活躍だった。
福島・聖光学院高3年夏の県大会で145キロを計測。腰の成長痛に悩んだが、BCL/富山を1年だけ経てプロ入り後は常時150キロ超のストレートを投げ込むまでスピードアップした。
真っすぐとフォームが主体の投球スタイルだが、ファン投票で初出場したオールスター戦(PayPayドーム)は
西武・
山川穂高ら5人の打者に14球すべてオールストレート勝負を挑んだ。
「もっとシーズン中に出していなかった数字を出せるんだったら出したかったですが、なかなかうまくいかなかったですね」
オールスター戦では154キロ止まり。球速にこだわって「力んでしまいました」と思惑は外れたが大舞台での経験をステップアップにつなげたい。
「これからも毎日しっかりと準備をしていきたいです。そして
ヤクルトを大逆転できるように頑張ります」
ここまで故障を克服しながらの急成長をたどってと、年齢的にもまだまだ伸びしろを感じさせる。さらに球速アップが望める有望株だ。