
再調整して自分を取り戻せるか。大瀬良の復帰が待たれる
苦しい夏を過ごしている。8月13日、
大瀬良大地は出場選手登録を抹消された。二軍落ちは今季2度目。前回、6月5日に抹消されたときは、登板を1回飛ばしただけで同17日には一軍に帰ってきた。
今回も再調整での抹消となった。7月1日の
巨人戦(マツダ
広島)で今季7勝目を挙げたが、そこから6戦勝ち星なし。その間、3イニングでKOされた登板が3度もあった。変化球が相手に見切られる場面が多かった。一時は自身で4つの貯金をつくっていたが、それも吐き出し今季成績は7勝7敗のタイ。再調整が決まり、
佐々岡真司監督は「本人とも話をして、中途半端で帰ってくるよりもしっかりと調整してほしい」と9年目右腕に復調を託した。
大瀬良自身も抹消直前、8月12日に先発した東京ドームでの巨人戦(内容は3回5失点)後に、「ボールの強さがあってもコントロール、制御できていない。そんな試合が続いている」と首を傾げていた。思うような投球をできない期間が続いているが、それでも「選手会長という立場もあるし、苦しいだろうなと思われているかもしれないが、そういう姿を見せずに、安心してもらえるような投球をしたいと思いながら、前を向きながらやるしかないなと思っている」と立場も踏まえた強い気持ちは変わらない。
4年連続で開幕投手を務めた右腕の離脱。残り少ないシーズンを戦う上では大きなものだ。先発の柱であった
床田寛樹や
アンダーソンも、負傷で戦列を離れている。一刻も早い大瀬良の復調が不可欠だ。
写真=BBM