期待値が高かったからこそ、評価は難しい。G.ポランコの来日1年目のシーズンは打率.240、24本塁打、58打点、2盗塁。推定年俸2億5000万円ということを考えれば首脳陣、そしてファンにとっても物足りなさはあるかもしれない。
9月は4戦3本塁打をマークする期間もあり、「苦しんだ時期もあったんですけど、調子も戻ってきた」と語っていたが、CS争いが佳境を迎える中、9月23~25日の
中日戦(バンテリン)では10打数1安打。チャンスで痛恨の凡退が続き、調子に陰りが見えた。
MLB通算96本塁打&98盗塁の実績を誇り、昨季はパイレーツで年俸1160万ドル、現在のレートにすれば約16億8000万円という高額契約でプレーしていた「大物メジャー・リーガー」。開幕から三番、五番で起用され、5月は打率.318、4本塁打をマークした。
右翼の守備範囲の狭さなどに課題があったが、
原辰徳監督は「(A.
ウォーカーとともに)少々ミスも目立つケースがなきにしもあらずですが、それを上回る練習量も含め、結果を残してくれている」と評価していた。
ところが6月以降は安定感を欠き、スタメンから外れることも珍しくなくなった。それでも本人は「首脳陣が配置した場所でチームのプラスになれるよう全力を尽くす」と腐ることなく取り組んできた。来年、さらに日本野球に適応できると予想するか、もしくは……。今オフの去就が注目される。
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