
昨季から本塁打、打点はアップ。四番として打線をけん引した牧
牧秀悟の働きは、今年も十分に報われそうだ。
「ウオッ! ってなりました。年末には一番応援してくれた家族と、おいしいものを食べたいです」
昨年の契約更改では、1300万円から5700万円増の年俸7000万円でサイン。会見で発した言葉は実に初々しかった。新人野手では2019年の
阪神・
近本光司(4500万円)を上回る史上最高額。アップ率(438パーセント)も新人最高で
西武・
松坂大輔(1999年)と並んでみせた。
今季は打率.291、24本塁打、87打点。昨年から打率(.314)こそ下げたものの、本塁打(22)と打点(71)は伸ばした。「牧なら任せられる。牧を四番に置いて、打てなかったら仕方ない」と
三浦大輔監督に全幅の信頼を寄せられ、出場した135試合はすべて四番。新型コロナウイルス陽性判定による離脱などを除けば、主軸としてほぼシーズンを走り抜いた。
チームでは入団1年目から2年連続で30セーブをクリアした
山崎康晃が1500万円→5000万円→8000万円とアップ。翌4年目の1億5000万円は2000年の
川村丈夫と並ぶ球団最速での大台到達だった。投手と野手で比較は難しいが、期待されるのはそれを更新する3年目での1億円超え。最近では15年に
巨人・
菅野智之らが手にした大幅昇給だ。
楽しみなオフを前に、牧は侍ジャパンの一員としても奮闘。本職の二塁以外に一塁でもプレーし、「自分自身も、入れるなら入りたいと思っています」と来年3月に控えるWBCを見据えた。グラウンド外でも注目を集める看板選手だ(金額はすべて推定)。
写真=BBM