
来季を「逆襲の年にしたい」とリベンジを誓う隅田
大卒のドラフト1位投手として即戦力の期待を背負ってキャンプから完成度の高さを見せつけ、開幕先発ローテーション入りを果たした
隅田知一郎。デビュー戦は圧巻だった。開幕2戦目の
オリックス戦(ベルーナ)に先発すると7回1安打、無失点と100点満点の内容で初勝利。昨季リーグ覇者を相手に二塁すら進ませない好内容は、チームにもファンにも順風満帆な未来を思い描かせた。
だが、プロの世界はそれほど甘くはなかった。その後もしっかりと先発ローテは守り、大きく崩れることなくゲームをつくり続けたが、援護点にも恵まれない不運も重なり、1勝10敗の成績で1年目を終えた。勝敗の割に防御率3.75は、決して悪くはない印象だが、「負けるのには必ず原因がある」とは
豊田清投手コーチ。「(球数が)70球を超えたぐらいからガクンと体力的に落ちる。
高橋光成のように、7、8回までいったあと、踏ん張りどころでもう一段階ギアが上げられるように」と指摘。
隅田自身、投げる体力をつけるよう取り組み続けてきた。秋季キャンプでも実戦練習の登板前に事前に70球を投げ込み、そのあとマウンドに上がり、トラックマンで150キロを計測するなど、着々と良化を遂げている。また、多彩な変化球を生かすためにも、「徹底的に真っすぐを内、外に投げ切る」ことも同コーチは背番号16のテーマに掲げる。
「結果は良くなかったですが、得られたものもたくさんありました。来年、良い年にするためのシーズンになりました」と隅田。明確となった課題を克服し、必ずや来季は結果で実力を証明してみせる。
写真=BBM