
貴重な先発左腕として期待が掛かる大竹
現役ドラフトで
阪神入りした
大竹耕太郎が先発ローテーションの一角に食い込んできた。レベルが高いと評判の投手陣にあって、新戦力の左腕に期待が掛かる。オープン戦終盤の3月15日の
DeNA戦(横浜)で先発した大竹は4回を1安打無失点に抑えた。
岡田彰布監督も「計算している」と先発入りをあっさりと認めた。
熊本・済々黌高では2年夏、3年春に甲子園出場。早大では通算11勝をマークし、2018年育成ドラフト4位で
ソフトバンク入りし、18年7月末に支配下登録されていた。19年に開幕から先発ローテ入りして5勝を挙げたが、その後は故障に見舞われるなど伸び悩んだ。20、22年シーズンは未勝利に終わっていた。
「この3年間はほとんど一軍で投げていないので、大学の大先輩でもある監督を胴上げできるようなシーズンにしたい」
新天地では春季キャンプから実力を見せつけた。周囲から持ち上げられても「シーズンに入って活躍しないと何の意味もない」と冷静に取り組んできた。右打者の内角を攻めながら、チェンジアップ、カットボール、カーブなど変化球で打ち取る投球パターンがはまれば、相手チームもてこずるはずだ。
オープン戦では打たれる場面もあったが「自分が打たれるときの典型的な感じ。逃げる投球になって打たせようと置きにいってしまった」と修正してきた。
開幕から先発ローテを担う左腕は「腹を据えて大胆に投げたい」と気合を入れ直す。
写真=BBM