
トップバッターとしてチームをけん引する近本
シーズン突入を前に選手会長の
近本光司は「チーム目標は優勝」「個人目標は200安打」と強い意気込みを示している。
「去年の苦しい経験を味わっている選手も多いし、そういうのを踏まえて強くなっているのも感じています。監督が代わって強いチームとして戦っていきたいです」
春季キャンプ、オープン戦と順調に仕上がってきたチームをけん引するリーダーからは「今年こそ」とフォア・ザ・チームの強い本気度が伝わってくる。
実戦では「コミュニケーションをとっていきたい」と新人の
森下翔太らに外野守備についてアドバイスを送るなど、ほかの選手とも連携をとった。
チームを束ねる近本は自身のプレーでもチームを引っ張る。侍ジャパンとの強化試合でも
オリックス・
山本由伸から本塁打を放つなど貫禄を見せつけた。4月1日の
DeNA戦(京セラドーム)ではサヨナラ打。開幕2連勝の立役者になった。
昨シーズンは30試合連続ヒットで量産してきたが154安打にとどまった。自身が描く「200安打」でチームの勝利に結びつけたいところだ。
春先からのスロースターターぶりを解消すれば大台にも近づくだろう。トップバッターを任されている男は「ガツガツ打っていきます」と言い切る。
「イメージと違うプレーをしたときのほうが楽しい。勝手にホームランになっていたとか、勝手にヒットになったとか、そういうプレーをもっと増やしたい」
プロ5年目の区切りに攻守走で近本らしさを発揮して、今年こそ優勝を成し遂げるつもりだ。
写真=BBM