
パの強力投手陣を相手に佐藤輝のバットから快音は聞かれるか
未完の大器、
佐藤輝明にとって、交流戦は縁起の良いシリーズといえる。しかも初戦は因縁の対
西武3連戦(ベルーナ)がスタートだ。新人だった2年前の2021年5月28日の西武戦(メットライフ)で1試合3本塁打を放って度肝を抜いた。
「いつも結果が出るように頑張るだけですから」
昨季の交流戦打率は.239だったが最終の6月12日の
オリックス戦(京セラドーム)で13号を含む6打点を挙げた。
インパクトのあるパフォーマンスを見せてきた交流戦男だ。今シーズンは交流戦を前に
岡田彰布監督が佐藤輝の調子が上がってきたことを認めている。
「内容的に悪い打席もあるけどヒットは打ててる。ポイントを前にしてとらえることができているからな」
開幕から打率1割台をさまよった佐藤輝が2割台に乗せたのは4月下旬だった。5月に入って不安定ながらも打球も上がりだした。
5月12日
DeNA戦(甲子園)では
今永昇太からバックスクリーンに突き刺した。「日本を代表する投手から打てた」と自信になった。
14日の同カードでは6、7号の1試合2本塁打で、交流戦を前に弾みをつけた形だ。2年前は月間MVPに選ばれた5月であっただけに交流戦で上昇の予感がある。
岡田監督も「力いっぱい振らんでも当てれば飛んでくんやからな」と打撃コーチを通じて指導する。佐藤輝が再び交流戦の舞台で主役になるか。
写真=BBM