
高卒新人ながら二軍で好成績をマークした松尾
大器の片りんを見せた。
松尾汐恩はドラフト1位で入団した今季、イースタン・リーグで104試合に出場。同リーグ2位の376打席に立つと、打率。277、7本塁打、51打点、高卒1年目ながら同3位にランクインする95安打をマーク。10月には現状維持の来季年俸1100万円(金額は推定)で契約を更改し「最初はやっぱり何もうまくいかないことが多い中でのスタートだったが、1年通しては成長できた部分は多かったので、実りのある1年だったなと感じています」とルーキーイヤーを総括した。
名門、大阪桐蔭高で春夏4度の甲子園に出場し、聖地で計5発を放つなど高校通算38本塁打を記録。2022年春のセンバツでは優勝に大きく貢献し、9月のU-18W杯では高校日本代表の正捕手を務めた。鳴り物入りでプロ入りを果たすと、今春キャンプでは一軍で練習を重ね、シート打撃でのプロの投手との初対戦でいきなり“2打数2安打”をマークするなど、非凡な才能を発揮した。
イースタン・リーグではサイクル安打も達成。打撃面を「シーズン通してみると結果としては自分の思いどおりにいけた部分もあったけど、波が出てしまう月もあったのでそこは一つ反省」と振り返り、捕手としても「配球面、技術面もそうですし、知識もいろんな人に助けてもらいながらしっかり成長できた」と語った。
6月には一軍初昇格を果たしたが出番はなかった。10月にはフェ
ニックス・リーグでも研鑽を積んだ金の卵は、2年目となる来季へ「まずは一軍に上がって試合に出て、結果を出すのが一つの目標」と決意を新たにした。
写真=BBM