復活のシーズンにしてみせる。今年2月に36歳を迎えるT-岡田が、並々ならぬ覚悟で汗を流し続けていく。今オフは主に大阪・舞洲の球団施設で懸命にバットを振り「できる限り練習したい」と力を込めた。
1988年生まれの“浪速のゴジラ”は、今季でプロ19年目を迎える。
「下手だから練習しないと。そうじゃないと上手くならないので」
リーグ3連覇を果たした昨季は出場20試合にとどまり、打率.179、本塁打はなしに終わった。
「悔しい思いしかないですね。チームの状態は良いのに、自分は貢献できなかった。必死にやるしかないですね」
ファームで若手選手と流した汗を忘れない。オフには打撃フォーム改良にも着手している。
「まずは確実性を上げたい。確実性が上がれば、自然と長打も出てくると思うので。(昨年と)違いが出ると思うので、楽しみにしていてほしいですね」
年末年始も、時間の限りスイングチェックを行い、状態を確かめた。
12月中旬に行われた契約更改交渉ではチームの“大トリ”で登場。7200万円から減額制限超えとなる半減の3600万円(金額は推定)でサインし、2024年シーズンの活躍を誓った。
「ファンの皆さまに感謝しかないですし、それに応えるためには結果を出すしかない。感謝の気持ちを持って、オフシーズンも努力していきたいと思います」
2010年に本塁打王を獲得した男も崖っぷち。打席に向かう際に浴びる『大声援』が背番号55を強くする。
写真=BBM