リベンジに燃えている。昨年、初めて務めたエース左腕・小島和哉が今季も開幕投手を務めることが内定している。本人も「投げられたら投げたいと思っていた。チームに勝ちを持ってこられるよう頑張りたい」と意欲を示す。
昨年の開幕戦(3月31日、
ソフトバンク戦=PayPayドーム)は、6回途中4安打3失点。チームは0対4で敗れ、敗戦投手となった。それだけに「自分が負け方も含めて内容が良くなかったので、そういうところで流れを(チームに)持ち込んでしまった」と責任を感じている。
候補にはほかに
種市篤暉や
佐々木朗希らがいたが、
吉井理人監督は「(開幕投手は)昨年頑張った子です」。昨季はチームでは唯一となる規定投球回に到達し、チームトップタイ10勝を挙げた小島が指名された。
小島は「今年はイニングをたくさん投げたい。吉井さんとも昨年の終わりに話したとき、『25試合以上は投げさせるイメージだから』と話があったので、監督が求めている意図も意識しながらやっていきたい」とエースの自覚をのぞかせている。
仕上がりは順調だ。2月24日の韓国ロッテ・ジャイアンツ戦(糸満)に今季実戦初先発し、2回1安打無失点にまとめた。2回には先頭から2者連続三振を奪うなど、上々の内容に「あまり気にすることなく試合勘をつかもうと思って投げました。変化球はまあまあかなと思う」とうなずいた。
オープン戦の登板が続いているが、「印象付けるところは印象付けられるような投球をしたい」。頼れるエースが、チームを19年ぶりのリーグ制覇に導く。
写真=高塩隆