
今季はすでにスタメン落ちも経験したが、徐々に調子を上げていきたい
プロ2年目に突入した
森下翔太は「あまり調子の波をつくらないようにしたい」とレギュラーとしてフルシーズン働くことをテーマにしている。
開幕前は右足首を痛めて休んだこともあったが、「しっかりボールが見えているし、いい形で打てている。ボールの見極めができれば、自分の間合いで打てると思いますからね」と語っていた。外野の一角を守る主力選手として、ホップ、ステップのシーズンになるのを大いに期待されている。
大山悠輔、
佐藤輝明らとともに、長打力を求められる存在だ。本人も「長打力が持ち味なので、長打が出ればチームのプラスになる」と打力アップに重点を置く。具体的な数字として「最低20本塁打」を目標とし、打撃フォーム、使用バットなど、キャンプ、オープン戦で試行錯誤しながら取り組んできた。
特にこだわったのが「打球の角度」だ。1年目は10本塁打だったから、ここから倍増するために、自分に合った打撃を探し、あの手この手を尽くすつもりでいる。
これまでバットを肩でかついだり、シーズン中も試合によってバットの型を変えることも考えている。もっともフィットしたスタイルでジンクスを乗り越えたい。
昨シーズンは二軍落ちも経験したが、オフに侍ジャパンの日本代表にも選出された男は心身とも充実している。「世界で通用する打者になりたい」。4月8日現在で打率1割台ながら2本塁打。これから一皮も、二皮もむけた姿を見せる。
写真=BBM