球団の日本人最速タイ158キロ右腕が竜のブルペンでフル回転する。勝野昌慶が開幕第4戦、本拠地初戦となる4月2日の
巨人戦(バンテリン)の8回に登板した。
先頭となる代打・佐々木俊輔はフォークで3球三振。
岡本和真に左前打を許して、ギアチェンジした。
坂本勇人はアウトハイの157キロ。自己最速を更新する速球で右飛に打ち取ると、続く
大城卓三にも真っ向勝負。157キロを3度計測し、カウント2-2からの6球目でさらに自己最速を更新した。
外角高めに外れたボールが158キロ。場内表示にファンはどよめく。フルカウントから最後は外角へのフォークで二ゴロ。開幕から3試合連続無失点となった。
オフから肉体改造。秋季キャンプでは、
大塚晶文投手コーチからドジャースの大谷らが使う、3種類の重さの違う球を使ったトレーニングを実践。ブルペンで投げてもみた。年末は
小笠原慎之介とともに、やり投げ選手のディーン元気(ミズノ)と合同自主トレ。肩肘に負担が少なく、体全体を使ってボールにパワーを伝えるフォームを模索してきた。
連日の筋力トレーニングも球速アップの効果か。本拠地ではトレーニングルームで、遠征先では全国展開しているジムのチェーンに毎日、通う。
「鍛える部位を日にちによって変えていくと、結局、毎日行くしかなくなったんです。嫌じゃないですし、必要だと思っています」。生活の一部に筋トレもある。
中継ぎ転向2年目。守護神の
ライデル・マルティネスへつなぐ重要なリリーフであることは間違いない。今季は50試合&30ホールドが目標だ。
写真=BBM