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日本ハム・福島蓮「怖かったけど、ビビっていてもしょうがないんで」堂々と立ち向かった初登板初先発/第一歩を踏み出した

 

今季念願の支配下登録を果たし、一軍デビュー戦で初先発した


 日本ハムの超有望株が一軍デビューを果たした。高卒3年目右腕の福島蓮が4月17日のソフトバンク戦(エスコンF)でプロ初登板初先発。「いつもよりは緊張して入ったんですけど、楽しめ……た感じです」。楽しめたという言葉に少しだけ、ためらいが出たのは立ち上がりを反省したからだろう。初回は二死を奪ってから2点を失うスタートだった。

 福島は悔しそうに振り返った。「そうですね……柳田(柳田悠岐)さんを(中前打で塁に)出して、その後フォアボールだったので。そこが、ちょっともったいなかったです」。柳田にフォークを拾われ、山川穂高には9球粘られて四球。そして近藤健介には四球直後の初球を狙われて左前適時打。続く栗原陵矢にも適時二塁打を浴びた。

 それでも2回から立ち直れたところがポテンシャルの高さを際立たせた。3回二死三塁では、初回に四球を与えた山川をフルカウントから低めの150キロの直球で見逃し三振。「またフォアボールを出したら点を取られる流れになるかなと思ったので、良かったです」。直球、フォーク、スライダーを主体に5回4安打2失点。上出来だった。

 登板直前は「ちょっと足がフラフラしていた」と緊張を自覚。さらにソフトバンク打線は「ずっとテレビで見ていた選手たち」ばかりだったが、割り切って「楽しんで投げるしかない。怖かったけど、ビビっていてもしょうがないんで」と堂々と立ち向かった4月25日に21歳になったばかりの右腕。こんな頼もしいメンタルも今後の飛躍を予感させた。

写真=BBM
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