
キレ味鋭いカットボールを武器に打者を封じ込むゲラ
新外国人ハビー・ゲラが順調に数字を積み重ねている。パナマ出身の快速右腕は、現在のところ投げればホールドか、セーブを期待される役目を果たす。
「どんどん日本の野球に慣れているので疲れはないよ。7回でも、8回でも、9回でも……どこで投げるにしても準備をしているつもりだ」
メジャー時代に野手から投手に転向したゲラだが、2023年WBC大会はパナマ代表として出場した。準々決勝には進出できなかったが、イタリア戦でセーブもマークした。
自身の投手転向については「意外とあっさり決断できたよ。今こうしてプレーできているわけだからね」と新天地でやりがいを感じているようだ。
沖縄キャンプを訪れた
ジェフ・ウィリアムス駐米スカウトも「日本のボールに慣れればスライダーも扱いやすいはずだ」とゲラの成功を予測していた。
4月5日
ヤクルト戦(神宮)で初セーブ。
岩崎優とのWストッパーが機能しているのはチームの強みで、やはりゲラにメドが立っているのは大きい。
ここまで打者の右左に関係なくカットボールが通用している。特に膝元に鋭く曲がるそれに左打者は苦慮しているシーンがよく見られている。
「もう1回人生をやり直せるなら、チャンスがあれば二刀流をやってみたいね」
異国の舞台でマウンドに立つ新助っ人は、この勢いで5月戦線を乗り越えたい。
写真=BBM