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DeNA・東克樹 タイトル獲得の足掛かりとなった昨季 絶対的な柱としてパの好投手に投げ勝つ/交流戦のキーマン

 

今季も開幕からエースとしての役割を果たしている東


 ハマの新エースが、チームをセ・リーグ初の交流戦連覇へと導く。東克樹は昨季、交流戦で登板した2試合ともにクオリティー・スタート(QS、先発で6回以上、自責点3以下)を達成し勝利投手に。そこからシーズン最終戦まで負けなしの12連勝を飾り、最多勝&勝率第1位などのタイトルに輝く飛躍のシーズンの大きな足掛かりとなった。

 昨年6月1日の楽天戦(楽天モバイル)では7回1失点(自責0)の好投。交流戦ではルーキーイヤーの2018年以来、自身5年ぶりの白星をマークした。同8日のソフトバンク戦(PayPayドーム)では8回途中3失点。「自分が絶対に止めてやるんだという強い気持ちで臨んだ」とチームの連敗を止める力投を見せた。

 球団初の交流戦優勝を果たした昨季、大きな原動力となったのは先発陣。T.バウアー今永昇太が驚異の全3登板でハイクオリティー・スタート(HQS、先発で7回以上、自責点2以下)をクリアするなど、大貫晋一、東と4投手がすべての登板でQSを達成した。結果、全11勝中10勝が先発のQS達成試合で、三浦大輔監督は「先発陣全体が多く試合をつくり、いい投球ができていた。分かりやすかったですよね、先発が試合をつくることができれば勝ちにつながる試合が多かった」と語っていた。

 そんなバウアーと今永が抜けた今季、東は開幕から先発ローテーションの柱となっている。2年ぶりの開幕投手を務め、その後も金曜日の先発を担い「対戦相手がエース投手なので、常に1、2点の勝負」とどんな状況でも試合をつくってきた。好投手がそろうパ・リーグを相手に左腕の奮闘がカギを握る。

写真=BBM
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