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阪神・近本光司 魅せるプロフェッショナルな守備/守備職人のプライド

 

4年連続のゴールデン・グラブ賞獲得を目標に掲げる近本


 今シーズンも虎のセンターラインを守るのは近本光司だ。独特の風が吹くホームグラウンドの甲子園では、常に上空を見上げて注意を払うしぐさはおなじみの光景だ。

 再三にわたって好プレーを見せている。例えば5月5日の巨人戦(東京ドーム)では、4回二死三塁の場面で坂本勇人の右中間への当たりをダイビングキャッチでピンチを救った。

 外野守備のリズムが打撃にも良い影響を及ぼすのか、5月の月間打率も.312と好調だった。スタート、落下地点に入る速さで安定感のある守備力で定評がある。

 また6月1日ロッテ戦(ZOZOマリン)で中村奨吾の飛球を滑り込んでとれなかったプレーには、記録は二塁打だが「捕るのが一番、その次は後ろにやらないこと」と反省も忘れない。

 昨年のリーグ優勝、日本一を「守備の野球ができた」と語った近本は「ベンチで連係とか中継のフィードバックをしている」と外野陣を束ねる役割をこなしてきた。

 今年も外野部門でゴールデン・グラブ賞を獲得すれば、2003年から4年続けて受賞した赤星憲広に肩を並べることになる。昨オフ、3年連続で受賞した際には強い意欲を示している。

「ゴールデン・グラブ賞を獲った1回目は、獲ったことがうれしかったけど、自分の中では連続して獲れたことがよかったし、また違った喜びがありますね」

 得点力が乏しいチームだけに、いかに失点を防ぎながら逃げ切るかがチームの課題になっている。プロフェッショナルの守備力でチームを押し上げる。

写真=BBM
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