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ヤクルト・川端慎吾 1打席のために全力を尽くす/切り札は俺だ!

 


 今シーズンも、燕の背番号5は勝負の場面で打席に立つ。川端慎吾が登場すると、球場のボルテージは一気に上がる。

 毎試合打てる機会は1打席。しかも、相対するのは勝ちパターンの投手や守護神と言った相手チームの主力級投手だ。「結果が欲しいけど、打ち急いでは駄目。かと言って甘い球を見逃すわけにもいかない。難しいところ」。決して簡単ではない『代打稼業』。川端は徹底した準備と覚悟を持ってバットを握る。

「とにかく後悔のないようにしっかり振ろうと。後悔のない打席を送ろうと。『今の打っておけばよかったな』とか、そういう後悔のないようにと思っている。結果どうこうではなくて、そのために準備して、練習して。これだけやったんだから仕方ないだろと思えるぐらいやる。それぐらいの気持ちで打席に立っています」

 今季でプロ19年目。10月には37歳を迎えるが練習量は一切減らず、肉体的な衰えも感じさせない。試合前には若手と混ざって最後までバットを振り続ける。オフシーズンに自主トレーニングを行うのは、秋季キャンプの地でもある愛媛・松山。12月は父・末吉さんにも打撃投手を務めてもらい、200球以上を毎日打ち込む。1月も恒例となった「松山組」で鍛錬を積み、シーズンに備えている。

 6月24日時点で打率.226とやや苦しんでいる。ただ、『川端慎吾』の存在はチームにとって不可欠。勝負所で回ってくる1打席のために全力を尽くす。

写真=BBM
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