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日本ハム・清宮幸太郎 アーチ量産の夏がやってくる!/夏男の季節

 

今季は故障で出遅れたが、得意の夏に巻き返しを期す


 夏だ、清宮幸太郎の季節だ。プロ入り後、昨季までの6年間で通算49本塁打のうち、7、8月に放ったアーチは半数近くの24本を数える。不思議と夏がやってくると、気温の上昇とともに打球の弾道も上がる。その傾向は昨季も顕著だった。2023年に記録した10本塁打のうち、7、8月に放ったのは4本ずつ。夏男のアーチストは、ある勲章も手にした。

 昨年7月2日のオリックス戦。舞台の本拠地のエスコンFは、開業後初めて開閉式屋根が開かれた「ルーフオープンデー」として開催された。「気持ちいいですね、やっぱり」と8回に初夏の北海道の空へ向かって3号ソロ。この一発が自身にとってエスコン1号となるとともに、ルーフオープンデーの記念すべきチーム1号となった。

 昨夏のアーチ量産の起点となった“メモリアル弾”後に残したコメントも印象的だ。本塁打の価値について問われると「本当に効果的というか、一振りで流れを変えられますし、勢いも与えることができるので、やっぱりホームランは正義だなと思います」。大きな放物線を描くことでもたらす熱狂、歓喜、感動。高校時代から、たくさん味わってきたからこそ特別なものだと知っている。

 今季は故障で出遅れた影響もあり、交流戦終了時まではノーアーチ。なかなか打球が上がってきていないが、「練習から意識するしかない」と日々の鍛錬を続けている。エスコンFも6月22日の楽天戦から今季もルーフオープンデーが始まった。背番号21も、たまった鬱憤を開放する季節がやってきた。

写真=BBM
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