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巨人・西舘勇陽 スターの仲間入りを目指す/夢の舞台に向かって

 


 実力は十分だ。ドラフト1位右腕、西舘勇陽はオールスターのファン投票におけるセ・リーグの中継ぎ部門で確かな票を集めて2位に食い込んだ。新人ながら野球ファンに名前が浸透した証しと言っていいだろう。

 即戦力の期待に応え、開幕から勝ちパターンのリリーフを任されている。開幕から10戦連続ホールドの新人記録を無失点で達成。6月27日時点で25試合に登板して1勝2敗、防御率3.63。ホールドはリーグ3位タイの18という堂々たる成績だ。「やっぱり後ろ(のイニング)になればなるほど1点の重み、プレッシャーは大きいなと感じます」と、過酷な日々を戦っている。

 5月26日の阪神戦(甲子園)では同点の9回に登板して中軸を三者凡退に抑え、延長10回に味方が勝ち越したことでプロ初勝利を挙げた。敵地・甲子園で「ビジターなので、どう喜んでいいのかよく分からなかった。(初勝利の)実感はあんまりない」と、初々しい表情で喜んだ。

 中大の先輩でもある阿部慎之助監督からは「大谷(翔平)君みたいになってほしい」と、花巻東高の先輩にあたるスーパースターのような壮大な目標を掲げられている。1年目では2015年の高木勇人(監督推薦)以来となるオールスター出場も夢ではない。「今やっていることを崩れないように継続していきたい」と懸命に走る西舘が、スターの仲間入りを目指す。

写真=BBM
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