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ロッテ・上田希由翔 調子上向きも、無念の離脱/ルーキー中間報告

 


 7月最初の試合でまさかのアクシデントに見舞われた。ドラフト1位ルーキー・上田希由翔が、7月2日の日本ハム戦(エスコンF)に「六番・三塁」で先発出場。6回一死から二塁への内野安打で激走すると、ベース手前で失速。駆け抜けたあとには足を気にするそぶりを見せ、そのままベンチに小走りで下がり、途中交代した。

 試合後、吉井監督は右太もも裏の違和感を理由に「1回抹消になると思います。二軍でもちょっとやっていたみたいで、大学時代からの古傷みたい」と説明し、「無理したらいけるかもしれないですけど、将来がある子なので1回しっかり直して、と思っています」と明言。翌3日には選手登録が抹消され、4日には代わって安田が昇格した。

 その時点で今季は21試合に出場し、58打数15安打で打率.259。6月14日に2度目の一軍昇格を果たすと、以降は11試合で35打数10安打、打率.286とまずまずの成績を残していた。

 6月16日の中日戦(ZOZOマリン)には明大の先輩でもある柳裕也から1点を追う2回一死一、三塁の場面で同点適時打を放つなど、2安打をマーク。試合後にはプロ初のお立ち台にも上がった。

「一本出したい気持ちで入っていたので、いい形になって良かった」と初々しい笑顔。父の日に駆け付けた両親の前で最高の姿を見せていた。

 今季から三塁転向の中村奨吾と併用されながら、一塁も守れる上田は出場機会が増えつつあり、調子も上向いていただけに、痛恨の離脱。復帰後の巻き返しが待たれる。

写真=兼村竜介
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