一軍昇格へ自慢のストレートの力強さを増したい
フレッシュオールスターのメンバーに選出されたドラフト2位右腕・
椎葉剛は「選ばれると思っていなかったので気持ち良く投げたい」と意気込みを示した。
今年は地元開催(兵庫・ウインク球場)だけあって、地元というお祭り色は強いとはいえ、ルーキーたちにとってはアピールのしどころになるだろう。
そもそも連覇を狙う岡田
阪神で、若手台頭の波に乗るとしたら、即戦力として期待されたこの右腕だったはずだ。ルーキーで唯一、一軍キャンプにも参加した。
しかし、3月9日の
ヤクルトとのオープン戦(甲子園)で5回の1イニングを無失点に抑えたが、「腕が振れてないな」と評した
岡田彰布監督の目には留まらなかった。
島原中央高からミキハウス、四国IL/徳島からの阪神入り。球速はMAX159キロの触れ込みだったが、持ち前の球威を欠き、制球力も甘かった。
「プロでは多少甘く入ったときは全部打たれる。去年まではファウルを取れていたのに、それが取れない。ストレートの速さも強さも求められる」
7月15日現在で一軍登板の機会はない。リリーフ陣の戦力層が厚いこともあるが、本人が「すべてにレベルアップが必要です」と言うように上で通用する投球術を磨く日々だ。
ウエスタン・リーグの試合で登板する椎葉は「少し戻ってきた」とストレートにかすかな手応えを感じている。「ストレートが生きたときに有効になる」とフォークなど変化球にも磨きをかけて一軍昇格を目指している。
写真=BBM